大阪市立十三市民病院が9月6日に筋弛緩剤「サクシン」が
盗難されたと発表!


以下は大阪の放送局のサイトより 2007年9月7日

  市立十三市民病院で筋弛緩剤がなくなる
 薬事法では毒薬指定  アンプルの写真 (著作権により掲載しません)

大阪市の市立十三市民病院で、薬事法で毒薬に指定されている筋弛緩剤1本がなくなっていたことがわかりました。大阪市によりますと、先月21日、大阪市淀川区の市立十三市民病院で看護師が点検した際、筋弛緩剤のアンプルが1本足りないことがわかったということです。この筋弛緩剤「サクシン注射薬40mg2ml」は、手術で麻酔薬として用いられますが、薬事法で毒薬に指定されていて、静脈に注射すると呼吸が止まり、死亡するおそれもあります。
以上(麻酔薬として用いられると書かれていますが麻酔薬ではありません、筋弛緩薬です)

(他の報道では6日に病院が警察に届けたと書いてあります。)

今も筋弛緩剤「サクシン」が使われているのです。びっくりしました。
新しい筋弛緩剤ができたのでほとんど使われいないと思っていたのですが
怖いです。ポリオ罹患者が全身麻酔をするときにサクシンを使うと
心停止します。心配なので他の大学病院と国立病院を二カ所調べてみましたが
薬事科にはサクシンがありました。

詳しく知りたい方は
筋弛緩剤とポリオへの影響のページへ

「痲酔に注意しましょう」
1978年に腎臓結石になり京都市立病院で結石除去手術をすることになり入院しました。泌尿器科の担当医は腰椎麻酔で手術を行うと言っていました。ところが麻酔科部長がやってきてポリオの後遺症がある人は腰痛麻酔は危険だからやめるとのこと。
理由は腰椎麻酔では今より麻痺が広がる可能性があり最悪の時は心臓が麻痺することもありえるとのこと。ということで全身麻酔をすると説明された。
この麻酔科部長は今で言うインフォームドコンセントがきっちり出来る方で理由を全て教えてくれました。ところが全身麻酔も大変危険が伴うことであると説明された。ポリオの後遺症があるということは脊髄に損傷があるということ。こういう人には全身麻酔の時に必ず使われる筋弛緩剤に注意しなければならない。普通に使われる最も一般的な筋弛緩剤「サクシン」正式には「サクシニルコリン」というのですがこれをポリオの後遺症のあるような人に使うと100%心停止するということを教えてくれました。なぜかというとこの「サクシン」を脊髄に損傷がある人に使うと血中カリウム濃度が極端に高くなり心停止になるのです。念のため心停止は心臓が止まることです。ということで麻酔科部長はあなたの場合は違うタイプの筋弛緩剤を使用しますと説明してくれました。
筋弛緩剤は種類が多いから代わりのものを使えばいいのですが「サクシン」が最も一般的なので麻酔医でない限り一般の医師は「サクシン」を使うだろうとのこと。だから僕に麻酔医のいない病院では絶対手術しないこと。そしてポリオの後遺症があることを必ず麻酔医に伝えること。もし万が一麻酔医のいないとこで手術するときは担当医に「サクシン」は使わないように言うこと。こうしないとあなたは病気を治すための手術で病気以外の理由で命を落とすことになりますから気を付けて下さいと言われました。(現在は全身麻酔時の筋弛緩剤は種類も多くなり以前ほどサクシンばかりということはなくなったということです。でも使われているの間違いないようです。)



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