筋弛緩剤の仕組みとポリオへの影響について
(あくまで参考程度にしてください。
麻酔はすごく恐い処置です。詳しいことは麻酔医に
必ず聞いてください。よろしくお願いします。以下の文書の責任は
負いません。)


サクシンの詳しいデータを書いておきます。
大学麻酔科研修の手引きより引用

筋弛緩薬
 サクシニルコリン(SCC、サクシン)
副作用 反復投与時の徐脈
    高カリウム血症
    胃内圧・眼圧・脳圧上昇

禁忌    麻痺、
      長期臥床          
      熱傷、腎不全、
      頭部外傷、脳圧亢進
      眼外傷、緑内障
      悪性高熱
      異型コリンエステラーゼ


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以下は薬品会社のサイトより引用

【商品名】 サクシン注射液2% 2%1mL1管 ( Succin )
薬剤名 サクシニルコリン
【一般名】 塩化スキサメトニウム ( suxamethonium chloride )

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筋弛緩剤の全身麻酔での役割を簡単に説明します。

1.神経から筋肉への信号の伝達の仕組み
 脳から筋肉を動かすように信号出ると、神経終末の末端(神経終末球)に神経信号が到達する。すると神経伝達物質であるアセチルコリン(Acetylcholine,ACh)が、筋形質膜と神経終末球の間に広がるシナプス間隙に放出される。筋形質膜の運動終板上にはアセチルコリン受容体が位置し、アセチルコリンを受け取ると、ナトリウムイオンチャネルが開き、ナトリウムイオンが流れ込む。すると筋活動電位が発生し、筋肉が収縮する。このようにして筋肉が動く。
(アセチルコリンはアセチルコリンエステラーゼによってコリンと酢酸に分解されることで作用した後すぐに除去される)
アセチルコリンが神経から筋肉への信号の運搬役だということです。

2.筋弛緩剤の役割
 筋弛緩剤は神経伝達をするアセチルコリンが神経から筋肉に信号を持っていくのを邪魔する薬です。全身麻酔といっても脳の一部と筋肉の一部を麻痺さすだけです。例えば肺が止まって人工呼吸機が代わりをしても心臓は動いています。麻痺していない筋肉は他にもあるのです。麻酔の時にでも動く筋肉はあるのです。それが手術の邪魔になることがあるので筋弛緩剤を使うのです。
 筋肉は収縮すると硬くなって弾力性がなくなります。人工呼吸器の管を気管に挿入するときにのどの筋肉が硬いと入りにくいですね。そういうときに筋弛緩剤を使うのです。
筋肉が柔らかくなって挿入がしやすくなります。筋弛緩剤「サクシン」はこの器官挿入のときによく使われるのです。
ただ、ポリオのように脊髄に何らかの損傷がある患者に「サクシン」を使うと大量のカリウムが血中に入り込み血中のカリウム濃度が上がりすぎて心臓が止まってしまうのです。脊髄損傷の患者の場合に「サクシン」がなぜカリウムを大量に血中に放出する理由は脊髄損傷の場合の神経伝達の仕組みとサクシンの特質の二つの要素からです。
神経伝達にはNaナトリウム、kカリウム、CL塩素の三つの分子が関係していること。
サクシンの神経伝達を邪魔する方法がちょっと変わっていることの二つの要素なのです。

詳しくは以下をお読みください。

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なぜポリオ罹患者は筋弛緩剤(薬)に注意しなければならないのかを詳しく説明します。

すいません、内容が麻酔ということで悪用される可能性があるので掲載は止めます。
メールをいただければ参考文献や筋弛緩剤とポリオの詳しい説明を送ります。


(参考文献)
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